本日は御多忙のところ、鳥居ダンススクール創立60周年記念パーティーに
かくも多数ご来席いただきまして誠にありがとうございます。

昭和26年に母が当教室（エスカイアダンス教室）を開設致しました。”本当にやるなら真剣に”と言って許してくれた母との約束を胸にプロへの一歩を踏み出したのは今から51年前のことです。無我夢中で踊り抜いた現役選手時代、大好きなダンスは追い求めれば求める程、その奥行きの深さで私達を魅了し、何度その素晴らしさに感嘆し、圧倒されたことでしょう。そして気がつくと思いもよらぬ数々のタイトルに囲まれていたのでした。

生涯を通じて忘れることのできない”最高の佳き日”ドイツのライン川沿いの名勝地、マインツで開催された1977年度「ワールド・カップ10ダンス選手権」において、各国の強豪選手をおさえて見事”優勝”の栄冠に輝き、日本選手として史上初の”10ダンス世界一”の王座を獲得したことです。又、1978年「ワールド・カップ」に出場、77年度の優勝につづいて連続制覇を果たし”世界10ダンス・チャンピオンの座”を不動のものとしたことです。練習につぐ練習に明け暮れ、確固たる地位を築きあげ前人未到の金字塔を打ち立て、1981年第2回NHK杯「日本インターナショナル選手権」ラテン部門優勝を最後に現役を引退しました。

選手引退後は、財団法人日本ボールルームダンス連盟 常務理事及び西部総局局長、又、国外においては日本代表としてBDF・I インターナショナル理事としてダンス界の発展に貢献してまいりましたが2006年に後進に道を開くため勇退いたしました。

今宵は、大谷盛雄先生の振付けによるCollaboration Danceと元・現日本チャンピオン・ファイナリスト並びに西部を代表するダンサーによります華麗なるダンスをお楽しみ頂けましたら幸いでございます。

最後に皆様方のご来席を心から御礼申し上げますと共に、
今後絶大なる後指導御支援を賜わります様、伏してお願い申し上げます。

鳥居弘忠・瑤子